日本酒の名前を挙げていけば、ミニ中国文化史になる! | クーリエ・ジャポン

「獺祭」という言葉は、古くは中国儒家の古典『礼記・月令』に見える。「東風凍を解き、蟄虫は始めてうごく。魚冰に上り、獺魚を祭り……」とあり、ここに出てくる「獺祭」は一種の季節をあらわす現象とみなされていた。紀元前2世紀に書かれた『逸周書・時訓解』には、「雨水の日、獺祭魚。五日後、鴻雁来。五日後、草木萌動」とある。

『逸周書・時訓解』は最も早く「七十二候」全体を記載した文献である。中国の天文、気象などの知識を結合させ、農作業の指針となる暦を制定し、五日を候、三候で気、六気で時、四時で歳とし、1年を二十四節気、合計七十二候とした。「獺祭魚」は春になって二つめの節気である「雨水」のなかの「初候」なのだ。
— 読み進める courrier.jp/news/archives/81788/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です