長時間フライトの味方である座席背面のスクリーンや個人デバイスがない時代、機内食がエンターテインメントの役割を担っていたのだ。食事はフルコースで、客室乗務員が大きなナイフでハムやステーキを切り分けていた。機内で酒と食事を堪能することは、腹を満たす以上の意味を持っていたのだ。
1958年、サンフランシスコ=東京間の日本航空(JAL)便で機内食を提供する客室乗務員たち
Photo: Peter Stackpole / The LIFE Picture Collection / Getty Imagesアルミで覆われた小さな四角形の時代
しかし、シャンパンやカナッペが好きなだけ楽しめる黄金時代は永遠には続かなかった。
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