回顧録によれば、史上初の米朝首脳会談から数ヵ月間、トランプは金正恩にエルトン・ジョンのCDを贈ることに、異常なまでのこだわりを見せていた。CDのタイトルは『ロケットマン』。
ミサイル発射を繰り返す金正恩を、トランプはかつて「小さなロケットマン」と呼んで嘲笑していたが、CDのプレゼントは皮肉ではなく、金と仲良くなりたかったからだと、ボルトンは書く。
エルトン・ジョン直筆のサイン入りCDは、首脳会談後に北朝鮮を訪れたポンペイオ国務長官に託された。
「ポンペイオは実際には(平壌で)金正恩と会う機会がなかったことをトランプは知らなかったようで、『ポンペイオは手渡すことができたのか』としきりに聞いていた」とボルトン。「その数ヵ月間、金のもとにCDを届けることが、トランプにとっての最重要課題となっていた」
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